duckblueの文化的生活

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KPOPを主に、音楽、書籍、映画etc... 文化的だと思われる色々について綴る、女子大生のブログ。

【MV感想】BTS_MIC Drop: 米で人気な理由を浅く分析 (Steve Aoki Remix)

youtu.be

 

出ました。Steve Aokiと組んだMIC Drop
まず思ったことは、この好機を逃さず追撃してくる事務所がすごい、です。

ここ最近のBTS(最近は防弾少年団 / バンタンって言わないのかな?)の欧米活動は本当にすごい。
レイトレイトショーにアメリカンミュージックアワード、ビルボード上位ランクイン、楽曲にThe Chainsmokersが参加などなど。

もちろん今回のリミックスもその一つです。なんてったってSteve Aoki。韓国より日本より英語圏の方が知名度が高いアーティストと組んで(顔出しもして)、歌詞も大幅に英語を増やしたこの曲は、ターゲットとして確実に欧米を意識していると思います。

 

今回は、このめざましい活躍をとげている防弾ボーイズが、KPOP史上前代未聞の欧米進出を果たしているのは何故か、私なりに考えてみたいと思います。
なので今回はいつものMV感想記事とは少し違います!

そして、所々他のKPOPアーティストと彼らを比べていますが、決してどちらが本質的に劣っている、優れている、という意図ではないし、私もKPOP全体を愛する1ファンだということをはっきり書いておきたいと思います。誤解があってはいけないので。

 

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まず第一に、HIPHOPというジャンルがウケたことが原因でしょう。
ビルボードのランキングを見てみても、上位に入っているほとんどの楽曲がヒップポップやラップ、そしてエレクトロです。 
その点防弾ボーイズは、初めっからヒップポップです。Swagです。

「おいお前の夢は何だ?」と問われたときから、「名前はジョングク、スケールは全国」と断言されたときから、ずーっとそうでした。
デビューしたときは、なんかものすごくとんがったグループだな…と思いました。明らかに彼らだけ音楽番組で浮いてました(主観です)。

今はそんなに珍しくないラップ(かわいいアイドルラップではなく、ごりごりのラップという意味で)ですが、これをYG以外のアイドルでやりだしたのは、防弾がはじめてみたいなものだと思います。

そして、転機となる I NEED U から始まる一連のシリーズで、エレクトロな音楽もミックスされたことで、「神秘的で暗めなごりごりのヒップホップかつダンスもすごい」という彼ら自身の色が確立されました。

この確率されたスタイルと、ヒップホップ&EDM少し、という楽曲たちが、全世界で弾けた、のが人気の一番大きな原因だと思います。

アジアで発達している「アイドル」というシステムは、アジア以外の世界の人たちにはあまりなじみのないものだと思います。もちろんその地域の人たちでアイドルを好きな人も大勢いるでしょうが、ものすごくメジャーではない。中には、「アイドルなんてオタクっぽい」と思っている人もいるでしょう。

反対に、その地域でメジャーな人たちは、別にイケメンでも美人でもないけど曲が好き、という音楽を聴いているように思います。ビルボードのランキングを見たって、KPOPアイドルほど顔が良い人たちが集まっているわけではないので。

つまり顔より曲。そしてその曲でどれだけノれるか、がアジア以外での地域では重要だと感じます。でもそこに食い込んでこれたのがBTSです。前述したように、曲が良かったから、メジャーな層もある程度吸収できたのでしょう。

 

 

それでは、ビジュアルは大事じゃないかと言われればそうでは無いです。
ビジュアル面でいうと、「お揃いの衣装を着なかったこと」が成功の二つ目の原因になると思います。

引き合いに少女時代を出しますが、彼女たちが一度英語圏を狙って曲を出したとき、あまり成功しなかったのは、ほぼお揃いのような衣装で、大人数で踊る、というスタイルがその地域でメジャーでは無かったからだと感じました(※私はSONEです)。

ヒップホップでお揃いの衣装は無いと思いますが、ストリートとハイブランドを合わせたスタイルに馴染みがあったことは間違いないです。
例えば彼らが制服を着て、DNAを踊ったとしてもここまで注目はされないはずです。もともとKPOPが好きな層には人気だけれど、あまりに「アイドル」を出しすぎてビルボードには入らないでしょう。

あとは、アジアに対する意識が変わっている、ということも関係があるのかなとも思いますが、確信はないです。

 

 

最後に三つ目は、「時期」です。

ヒップホップがウケるんだったら、なぜBIGBANG先輩は英語圏に進出しなかったのか。もうそれは「時期」の違いだと思います。

BIGBANGは、その時代の最先端を走る、個性的でアーティスティックなグループです。でも、彼らが一番活動していた時期は、まずは韓国以外のアジア諸国にKPOPを広めること、が大きな役割だったのではないでしょうか。市場はまだアジア、特に日本と中国なので、多少アジア感が強いスタイリング、曲でも爆発的にヒットしました。

でも、もう既にアジアにKPOPの地盤が確立されている現在は、もっとスタイリッシュに、つまり西側に(意図せずとも)寄せていくことが、人気の条件になったのではないか、と思います。人々の好みが西洋よりになったのもあるし、アジア以外の地域でもKPOPを支持する人が少なからずいるという事実が、防弾ボーイズが全世界に進出できた原因だと思います。

 

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長かった。これで私の考える、「BTSがなぜ英語圏で売れているか」という疑問の答えです。もしここまで読んで下さった方がいらっしゃれば、ありがとうございます。

 

確実にKPOP史を塗り替えていっている防弾ボーイズ。すっかり遠い存在になってしまったことに少し寂しくもありますが、これから彼らがどんな道を切り開いてくれるのか、そして世界の中でのKPOPの立ち位置はどう変わるのか、本当に楽しみです。

が、英語圏の活動をバンバンやるなら、RMに全ての負担がいきそうで心配…
誰かもう一人ぐらい、英語担当を増やすべきだと思いますが、ジョングクではないことは確かです。

 

ごりごりヒップホップもいいけど、たまには「좋아요」みたいな甘い曲も出して欲しい…待ってます。